闘人魔境伝ヘラクレスの栄光攻略
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当サイトは、ファミコンで1987年6月12日にデータイーストより発売された、「闘人魔境伝ヘラクレスの栄光」の攻略サイトです。
後年、数々名作を生んだ長寿作品、「ヘラクレスの栄光シリーズ」として名高いシリーズの初代作にして、ちょっと色々と詰め込もうとがんばった挙句、ネタゲーになってしまったとも言われる色々曰くつきのゲームとなっております。
同時代のドラクエなどに比べ、つくりに粗が多く、クソゲーの類と言われてしまうことも多いですが、後述するような、ファミコン初期(中期?)のRPGにしては珍しい要素も多く、意欲的な作品とも。
なお、シリーズとしては、ファミコンでは本作とヘラクレスの栄光Ⅱの2本がリリースされております。
よろしければ、ヘラクレスの栄光2攻略として、2作目も攻略しておりますので、こちらもご覧になってみてください
~ 基本データ ~
~ 攻略データ ~
システム
パラメータは、HP、わんりょく、しゅびりょく、びんしょうせい、最大LVは30。
魔法が使えないため、MP的なパラメータは無し(一部魔法アイテムのようなものはHPを消費して使用)。
なぜか武器・防具の性能は、耐久値が表示されるだけで、装備の攻撃力、守備力は表示されません。
攻略サイトの表示でご確認を。
ストーリー
まだ神々がいた頃のギリシアが舞台。神々は天界に住み、地上では人々が暮らし、それぞれ平和な日々を過ごしていた。だが、ある日、地上に美しいものを、人々には澄んだ心を与えてくれていた女神ヴィーナスが、地獄の魔王ハデスによって黄泉の国まで誘拐される。地上の人々には不安が走り、国も心も荒み始めていた。困り果てた大神ゼウスは、勇者ヘラクレス(本作の取扱説明書には「英雄」ではなく「勇者」とある)を呼び寄せ、魔王ハデス討伐とヴィーナスの救出を命じる。
概要
ストーリーはヘラクレスの12の功業をモチーフにして、ハデスに捕えられたビーナスを救い出すというもの。中ボスにはその12の功業にちなんだモンスターが登場する。戦闘中、中ボスと会話できるのも独特だった。2020年10月20日よりプロジェクトEGGにて配信開始。
冒険の途中で登場するキャラクターのアドバイスが元でかえって冒険の進め方が分からなくなるなど、不親切な部分がある。作中のアイテムは、それがないとクリアできないアイテムも含めて全て売ることができ、もう一度取るにはパスワードを取って再開する必要がある。橋を渡っている最中に足元を調べると、1ユニットごとにお金に変わり、橋が消える。パスワードは少々間違っても再開でき、かえって進行上有利となることもある。
理不尽な難易度の謎解き、戦闘バランスの調整の悪さなどから、当時プレイした低年齢層は大いに苦戦したという。
他のRPGと異なる点には以下がある。
『ドラゴンクエスト』に代表される「町に入ると画面が切り替わる」方式ではなく、「フィールドマップと町が同一マップに展開される」というシステムが採用されている。徳間書店の『ファミリーコンピュータMagazine』 1987年 第4号では特集記事として本作が大々的に紹介され、画面写真は同一マップではなく切り替えマップ方式のものが使われていたが、特集記事の最後に「記事作成後に発売が延期されたこと、ゲームシステムに改良が加えられる可能性があること」が告知されていた。
武器には剣を始めとする片手武器と斧・矛・弓を始めとする両手武器があり、両手武器は敵に与えるダメージが大きい反面、盾を使えなくなるため敵から受けるダメージも大きくなる。
武器と防具には「耐久力」が設定されている。敵を攻撃するごとに武器の、敵の攻撃を受けるごとに防具の耐久力が減少し、0になると壊れてなくなってしまう。耐久力を戻すには鍛冶屋のヘパイトスに直してもらう必要がある。なお、5000Gあればへパイトスを雇って同行させることが可能(道具扱い)。へパイトスを雇った後は戦闘終了時、自動的に武器・防具の耐久力が最大に回復するようになる。
ヘラクレスは魔法を使う事ができない(敵は使う)。後のシリーズに登場する場合でも、ヘラクレスのみMPが0のキャラクターとして設定されており、魔法が使えない点に言及されることがある。この設定は『魂の証明』では、例に当てはまらず本物のヘラクレスが魔法を使う。
戦闘はヘラクレスと敵の一対一で行う。敵には陸上・海上・飛行の属性があり、たとえば陸上の敵には剣・斧・ハンマー、海上の敵には矛、飛行系の敵には弓矢が有効とされている。
特徴
すべてが特徴的と言ってよい本作ですが、特に発売当初からボコボコにネタゲー、クソゲーなどとボロクソに言われてしまっていた所以をいくつかご紹介。
体力を回復する食べ物(アイテム)として、とんかつ・はくさい・さんまがアテネのみに存在する不思議なお店、八百屋や肉屋や魚屋などで売っている。
とんかつもはくさい、さんまも古代地中海沿岸地域にあるわけはない。
しかも、使っても敵の攻撃一回分ほどのHPを回復するだけという完全なネタアイテムな上に本作は、持ち物枠がシビアなので、ほぼ一度も買うことなくゲーム終了します。
※なお、次回作からはにんじんだけマヒ状態回復のアイテムとして登場し続けております(他のネタ回復アイテムは消滅)
武器や防具に耐久力の概念があり、それぞれ、攻撃する、敵の攻撃を受けることで減少していき、耐久力がゼロになってしまうと装備は消失します。
耐久力は唯一アテネにいる鍛冶屋のヘパイトスに直してもらう必要があります。
ここまでは当時珍しいシステムで作品の特徴としてよいのですが、
・「かじや」として雇うと毎戦闘毎に耐久力フル回復
・この「かじや」が5000Gと安いため、かなり序盤に雇えてしまいすぐ耐久力は意識不要になる
・どの装備も耐久力に大差が無くどちらかと言うと値段が高いと耐久力も高くなりがちなのでただ装備は見つけるたびに買い替えるだけでよい
あたり、まだまだシステムとして活かしきれていないかと。
せめて、かじやは終盤まで雇えないとか、装備も、攻撃力が高いけど、数回しか使えない武器が登場するとかして、長旅ではどの武器を持っていこうか悩むような状況があって欲しかったところ。
また、かじやが道具扱いなため、貴重な荷物枠が使われてしまい、荷物マネジメントが厳しくなると捨てられてしまいがち・・・それでまた耐久力を意識させる作戦かもしれませんが。
パスワード入力して旅を再開すると、すべての宝箱、ボスモンスターが復活する。
攻略上重要な道具も捨てることができてしまうため、この仕様で救済になるとも言えますが。
戦闘時に「はなす」というコマンドがあり、ボスキャラとは会話が成立し、稀に貴重な情報が得られることも。
※さらに「こころみのまど」という道具で、別の本心も漏れることも
ただ、攻略上必要な作業でもなく、話さないと進行しないボス戦なども無いため、このコマンドの必要性が疑問とも。
ヘラクレスは一切魔法を使えない。
システム上、というより、ギリシア神話的にそうしたのかもしれませんが、1人旅の上に魔法的な存在まで無いせいで、戦闘がただ単純に攻撃のみという大味なものになりがちです。
一応HPを使って大ダメージを与える道具もあるにはあるのですが、単に互いに数ターン分のダメージが進んだだけみたいなもので、結局強敵にはレベル上げして挑む必要があったり・・・。
なお、敵はガンガン魔法を使ってきます。
当時としてもかなり珍しい、街とフィールドの境が無いというマップ構成。
当時はフィールド上の街アイコンに入ると拡大された街マップに移ることがほとんどでしたので意外なつくりでした。
後半に入る神殿などは見た目がギリシャ風で、内部にスフィンクス像やモアイ像が並んでいる。いったいどんな世界観??
中ボスで、おそらく「黄金の鹿」であろう敵が誤植で「おおごんのしか」となっている。
敵を倒した際に表示されるのは入手Gのみです。入手経験値は何故か表示されないという仕様になっています。
理由も不明ですし、そもそも隠す理由もないので、ただのプログラムミスなのか、それにしてもこんな目立つ部分、テストプレイですぐにわかるのに・・・本当に謎な仕様です。